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貶したのに嬉しそう…聡介は思いっきり身を引いた。そしてやっぱり寒いのでさっさと寮へ向かう。あとをついてくるチャラM男はシカトだ。
…が、なんだ、聡介には人を寄せ付ける何かがあるのか。目の前を歩くあのだっらしない男は…、
「…お、大山に遠藤。もうすぐ授業始まっぞー」
「羅王センセこそせめて髪整えたらーん?」
「あーそのうちな。…つか大山、お前結構面倒なことに巻き込まれてるみたいだな、めんどくせぇ」
「あぁ゙ん?てめーセンコーだろ分かってんならなんとかしてみやがれ!」
「あーそのうちなー」
「うっせぇ!そのやる気のなさがうっざい!いっそのこと部屋に引きこもって給料泥棒でもしてろオッサン!」
給料分働く気がないなら一生出てくるな。そう嫌みをいって見たのだが、本人はいいかもな、なんていって笑っている。
相変わらずのやる気のなさとペタペタいわせる便所サンダルに、聡介は思いっきり顔をしかめた。
その様子が面白かったのか、羅王の口の端がほんのちょっとだけあがる。
「聡介クン、なにかあれば先生に相談しなさい」
「名前勝手に呼ぶな!んなこと思ってもねぇくせにっ」
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