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 中学のころから周りを巻き込まないよう、嫌われ役をかって出ていた。それなのに聡介が嫌われることはなく、人から好かれ、その人は不幸な目にあって。

 友人が体育のバスケ中、指を骨折した。沙耶の面倒を頼まれた日は必ず熱を出した。住み着いていた猫が、中2のときに車に引かれて死んでしまった。

 高校の進路を話し合っているとき、母親は盲腸で倒れ手術をした。高1のとき、ずっと飼っていた犬が死んだ。



「分かっただろ…俺に関わると、危険なんだよ…っ」


「…それで嫌われたくて、族潰しを?」


「そうだ…不良になれば、誰も俺に近づかないと思った…のにっ」


「お前、警察に感謝されてたもんなぁ…」



 髪を紫に染めて暴れまくった。けれど親は嫌うどころか心配をしてくれ、「その髪かっこいいね」なんていってくれ。

 しかも潰していたチームは一般人に被害を加えていたところばかりで、市民にも警察にも感謝され、学校では憧れられて。だからここへきた、嫌われるようにオタクの変装もして。



「な、のに…お前らが…っ」


「そっか、そんな事実があったんだね…」


「…っ」



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