2 (なんで厄介なやつばかり俺に興味を持つんだ…) 「はは、さっすが聡介。希チャンを知らねーとはな」 「呼ぶな勝手に」 「あのっ、僕1年の湯本希っていいます!先日は助けていただきありがとうございましたっ!」 「助けた?…あ、もしかして野分のやつか!」 「助けてねーよ。テメェらのせいで溜まるストレス発散してたんだバーカッ」 本当にそのつもりだが、希はキラキラした目で見てくるし、隆也はやるなぁといって背中をバシバシ叩いてくる。聡介はその手を振り払い、大きな舌打ちをして希を睨みつけた。 だが残念!顔は中等部最後のランク1位に入るほど可愛らしいのだが、いかんせん少しおつむが弱い。いつもお尻を狙われているのに危機感も薄く、危ない場面は過去に何度もあったとか。今も無事なのが奇跡といわれているほどに。 「それで僕、先輩がとても強くて尊敬しちゃいました!仲良くして下さいっ」 「い・や・だ」 「えー照れてるんですか?聡介せんぱーい、仲良くして下さいよぅ」 「…だから名前で呼ぶなクソチビ!」 「ふぇ…っ」 「まーまー、希チャン、よかったら俺と仲良くしない?イイコトたっくさん教えてあげるよー」 [*前へ][次へ#] [戻る] |