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「何がいいかなー…」


「去年と同じでいいだろ」


「……つまら、ない」


「ああ゙?珍しく喋ったと思ったら否定かよ。なら俺以上の考えを出してみやがれ」


「………」


「やーでも、俺も動き回りてぇなぁ。最近紫煙がいなくて外いくことも減ったしさ」


「まぁな、体力はありあまってる」



 もっとも、俺に限界なんてないが。そう高らかに発言する康也に、聡介は心の中で大いにバカにした。

 だが紫煙の名が出たときは思わず反応をしてしまい、周りにバレてないか実はとっても気になっていたりする。



「じゃあ、走り回っちゃう?」


「……あ?」


「鬼ごっことか、マラソンとか…」


「はっ、ガキくせ「いいじゃねぇか、鬼ごっこ」…はあ!?」


「んだオタク、走れねぇってか?いかにも鈍そうだもんなぁ」



 クククッ、とバカにしたように笑う康也。結構ウザイが聡介はそこは耐え、どうでもいいというような態度をとった。だが運動神経がいいことは隆也が知っているため、訂正する。



「ほぉ…んじゃ、決まりだな。1年が鬼で、あとは逃げる方。俺らも逃げるが、捕まった場合はサインか何かでいいだろ。褒美をくれてやる条件付きで」


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あきゅろす。
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