[携帯モード] [URL送信]
報告
 スル…ッと頬を撫でられ、理央は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。そんな理央の様子に巡や桐兎がニヤニヤしていると、律が急に立ち上がり、理央を呼ぶ。


「え、ここじゃ話せないのか?」

「そうだ、何をいうつもりでいる」

「ふふ、なんでもいいでしょう?理央、聞いてくれるよね」

「ん…いいけど…」

(急にどうしたんだ…?)


 あんなに盛り上がっていたのに。と小首を傾げながら律のあとを追う理央。大河たちとは真逆の場所へ移り、律はクルッと振り向いた。

 何か、伝えようとしている。それも大切なことを。雰囲気からそう読み取った理央は顔を引き締め、律を見上げて大人しく言葉を待った。


「……理央のこと、好き、だよ」

「え…って、なにいってんだ律。律が好きなのって俺じゃなくて伊織だろ?」

「あ、気づいてたんだ」

「気づくって!ったく…冗談いうためにこんなとこ呼んだのかよ」

「ううん…そうじゃなくて。まぁ理央のことは親愛として好きなんだけど、なんていうか…晴れて両想いになりました?」

「へー…、ん?」


 ハレテリョウオモイ。両、想い…イコール、付き合うことになった。誰が。律と…理央?いや、伊織、と?



[*前へ][次へ#]

15/18ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!