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 え、そこ?というツッコミはおいといて、開祭式同様うさぎの格好をしている桐兎に、理央は呆れたようにそういった。可愛いからいいでしょ?といわれても、男としてどうなんだと思ってしまう。

 嫌々ならまだしも、自分から好んでなんて…。


「それより!せっかく来たんだから入って入って!」

「え?あ、そか、桐兎って1組か」

「そーだよぉ。僕も一緒に考えたのっ」

「へー生徒会でも参加するんだな。なー克己、入ってみよーぜ」

「……理央が、いうなら…」

「あはは、相っ変わらずの忠犬っぷりだね鬼人は!」


 理央の正体を知っている桐兎は、以前から変わらぬ克己の忠誠心の高さにケラケラと笑いを零した。他に人がいるため、可愛く見えるようにと徹底されているが。

 唸る克己を理央がなだめながら教室の中に入ると、そこは小さな祭り会場と化していた。輪投げに射的、そしてヨーヨー掬い。くじ引きと隅の方でラムネも売っている。

 他にも外で綿飴とリンゴアメ、チョコバナナを売っているらしく、理央はあとで見に行こうと心に決めた。


「すっげー結構本格的だな!」

「まぁね、やるなら徹底的にでしょ!ねぇねぇ、輪投げしようよ理央ちゃんっ」



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