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セクハラです

(な・ぜ・だ!)

「ククッ、おもしれぇ格好してんなぁ理央」

「っさい…笑うなら笑えよ…」

「いや、まぁいいんじゃね?…おい、誰かコーヒー持って来い」

『は、はいっ』

「おら理央、こっちきて俺に奉仕しろ」


 伊織が座っていた席に座り、己の膝を叩く大河。はぁ!?と理央が大声を出せば、『今のご主人様は俺だ』だの理不尽なことを返され、腕を引かれてしまう。

 油断、と、少し下から見上げてくる大河の顔があまりにも男前すぎて、少しだけ見とれてしまった。それが仇となり、体のバランスを崩して大河にもたれかかる形になる。


「っ…!///」

「……抱きついてくるなんて積極的なメイドだな。ふっ、しっかり座れ」

「ちがっ、つか座れってなんだよっ!」

「あ?俺の膝の上に決まってんだろ。今なら横向で許してやる。…ほら早く座れ」

「ち、ちなみに断ったら…?」

「ムリヤリ正面向きで座らせてやるぜ?」


 向かい合わせになるように、その足おっぴろげてな。と理央にしか聞こえないよう耳元で囁く大河に、理央は顔を真っ赤にして唸ったあと、渋々大河の左足にちょこんと座った。



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