[携帯モード] [URL送信]

『ずっとずっと僕たちは見てきたの!お慕いしてたの!あんたなんかよりもずっとよく知ってるのに!…忠告も聞かず僕の使えるコマまで奪って…』

「……コマ?」

『ゆるせない、今日こそは痛い目見てもらうんだから。あんたのせいで受けた僕たちの心の痛みの分も、あんたが股開いたせいで汚れてしまった京極様たちの分もねっ!!』

(な…っ、んなムチャクチャな!)


 体を売った覚えもないし、親衛隊に心の傷をつけた覚えもない。理央は理不尽な言い分を聞きながら、怒りよりも呆れでいっぱいになってしまった。第一、ずっと見てきたなら大河の性格をよく知っているだろうに。

 何も、見えてないじゃないか。


「ってゆうか…た、会長にはもういるんじゃないのかよ。あんたらが一番知ってるんだろ?」

『っ…知ってるよ、知ってるに決まってるでしょ!それでも紅姫なんて2年も前の話で、僕たちには関係ないっ!』

「……はぁ、大河は今でも思ってるよ、その人のこと…」

『呼び捨て!?生意気なんだよあんたっ!京極様はあのKyogokuのご子息なんだから立場をわきまえなっ』

「んなこと今関係ないだろ!」



[*前へ][次へ#]

20/40ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!