7 「ちょっ…か、克己!助けてくれっ」 「…ん…理央のメイド、見たい…」 『じゃあ決定です。詳しいことは後日として、次は恐らく1日目に行われる来賓日の出し物についてですが…』 (う、そー!?) 味方になってくれると信じていた克己の裏切りにより、理央のメイドは決定した。どんどん話の進んでいくクラスに理央は思考を停止させ、まさに読んで字のごとく、真っ白になったとか…。 ちなみに、このクラスの来賓日の出し物は、『マナー教室』なるいかにもなもので決定した。庶民出の理央、学ぶことは山ほどありそうです。 (うわーん女装なんてヤダよーっ!!) 理央は、変装していて実は素顔はチョー可愛い、かつて紅姫と呼ばれたケンカの強い子。というところ以外は至って普通の人である。弟のことが好きで、友人とはしゃぐのも好き。ゲームもするし、たまに悪さだってする。 そして…勉強も。特別頭がいいというわけでもなければ、凄いバカというわけでもない。中の中。眠気と必死に戦いながらも授業は受けるし、受けてないと後々悲惨なことになる。 だから、頑張って黒板の文字を書き写していたのに…。 [*前へ][次へ#] [戻る] |