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 なんという団結力だろうか。意見はすぐにまとまり、誰がどっちをやるかという話し合いに入った。理央は悩むことなく『それなら執事!』と思ったのだが…そこでまた理央の望みを裏切る形となる。


『裏方とかは抜きにして全員参加。分け方は…』

『僕メイドがいいーっ』

『断然執事!』

『…そうですね。170以下がメイド、以上は執事でどうでしょう』

『『さんせーい』』



 170cm以下、メイド。
 理央の身長、163cm。


「ちょ、ちょっと待って!俺は嫌だ!キモイだけじゃんっ」

『あいつもメイド…?』

『確かに、キモイだけだよな』

「だろっ?だからせめて執事の方で…!」


 メイドなんてムリ!女装なんてしたくないっ!理央はその一心で今の自分を蔑み、なんとしてでも少しはマシに見えそうな執事をごり押しした。それを聞いて何人かはクラスの売り上げが…と、その意見に賛成の素振りを見せる。

 だがしかし、理央が嫌がることをするのが親衛隊だ。


『でも、1人くらいはお笑い要員がいてもいいんじゃないっ?』

『確かに!全校の笑い物になればいいよ』

『あはは、さんせーいっ』



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