噂
『ねぇ聞いたっ?4年振りにクリスマスパーティーが開催されるって話し!』
『聞いた聞いたーっ!僕ムリかと思って諦めてたからチョー嬉しいっ』
『僕も!何するのかなっ、何着よっかなー』
『あの会長がクリスマスパーティー…』
『いや、噂じゃ江藤ちゃんたちがやるって言い出したって話だぜ』
『あの子らのドレス姿とか見れんのか?うは、楽しみだぜ』
噂、というのは怖いものだ。生徒会でパーティーをすると決めた数日後には、全校へその話が回り、みんな楽しそうに浮き足立っていた。ただ何が怖いかというと、桐たち生徒会はまだそれをやると発表していないということ。
いつの間にか誰かから広がり、そうしてみんな知ってしまったのだ。もはや桐たちも今更全校生徒の前で発表するつもりもないらしく、各担任に伝言を頼むようにしたらしい。
そんなある日の、HR。
「……それから、生徒会からお知らせだ。今年は12月25日にクリスマスパーティーがあるぞ!」
『『わぁあああ!!』』
「っ…!!」
(ふわ…す、ごい…っ)
「ははっ、詳しいことはまた日を改めてだそうだが、浮かれすぎるなといっていた。以上!」
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