[携帯モード] [URL送信]

 今のを見ていたのが2人。それぞれ色んなことを思ったようだが、生徒会の発表はついに幕を開けた。開くカーテンに、ステージへ集められるスポットライト。そこにはピンクのTシャツを着た一葉と三葉がいて、残りは黄色のTシャツを着ていた。

 マイクを持つのは一葉と三葉。だから2人だけ色が違うのだが、そんなことなどどうでもいいだろう。彼らの姿が見えた途端、会場は低い雄叫びと黄土色の悲鳴でドッと揺れた。


「はぁーい、お待たせみんな。ボーカルの三葉と、」

「一葉ですっ」

「この日のために三葉たちもいーっぱい練習してきたの。みんな、聞いてくれるかなーっ?」

『『おぉおー!!』』
『長谷川様すてきぃっ』
『小倉様、こっち見てーぇ』


「(す、ごぉ…)」


 先ほどまでも、各クラスの発表にみんなが盛り上がっていた。だがこれはそんなものの比ではない。本物のアイドルが来たかのような熱狂振りに、紅葉は目をパチパチさせながら小さく口を動かした。

 中には、紅葉を呼ぶ声もある。



[*前へ][次へ#]

44/100ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!