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桐が立ち去ってもう15分ほど経っただろうか。2人の子は男3人に犯され、体に傷を作り、キタナイモノで汚されながら泣き叫んでいた。
助けがきた…と安堵の表情を僅かに浮かべた箕禍だが、椿は一切手を出さずに男に続けるようにいう。これは、紅葉に手を出したがための罰だ。
「箕禍のわーは禍って字なんやよねー。はは、ホンマ可哀想な子。…大人しゅうしてたら、無事卒業出来たんにな」
『ひっく…ぅ、うぅ…あぁあああ!』
「あーうっさい。おい、口になんか突っ込んどけ」
椿はそれだけ吐き捨てると、少し離れた木に寄りかかり、その狂った行為が終わるのを待った。そして3日後、現場にいた5人は退学処分を受けることになる。
山口組から預けられた紅葉。その彼に手を出した時点で、生徒会は関係なく理事長から退学を命じられたのだ。
◆
桐の部屋には菖蒲たちが集まり、無事な紅葉を見て皆一様に腰を抜かした。その後桐は菖蒲に1人で先走るなと、年下なのに説教され、蓮見は紅葉の手を握って離そうとせず、若干カオスになりかけた。
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