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――ガッ
『ぁぐ…っ!?』
「紅葉をバカにしていいのは、この俺様だけだクソ娼婦が」
『ひぅ…っ、ゔ…』
胸ぐらを掴まれて木に押し付けられ、箕禍の足は地面から離れた。苦しそうに桐の手を掴むが桐はもろともせず、さらに顔を近づけて容赦ない言葉を浴びせる。
「媚び売って誑かした?はっ、こいつがんな低能なことするわけねぇだろ。顔しか能がねぇ?紅葉のこと知りもしねぇくせにふざけたことヌかすな。大体、顔だって生まれ持った武器だろうが」
『ご、め…っ、なさ…ぁ゙っ』
「なぁ、テメェらはこいつに何をした?ありもしねぇ噂流して、殴ってケータイ壊して!…で、しまいにゃ強姦か」
『ごめんなさい長谷川様っ、も、しませんからミカ様を…っ』
『そ、そうだぜ死んじまう!』
ギリギリと意識しなくても手に力が入っていき、箕禍は意識を保っているのがやっとという状態だった。このままでは本当に窒息してしまう。そう訴えてきた他の人に桐は箕禍をいちべつし、腕を放した。
「……チッ」
――ドサッ
『かは…っ!ゲホッ、はっ…』
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