3
このまま悔しい思いをしながら卒業するよりは、紅葉を精神的に陥れ、退学になった方がマシだ、と。だが紅葉は何をいってるのか、そしてまた、どうしてここまで恨まれなければいけないのかが分からずにいる。
大きな瞳からポロ、ポロッと涙を零し、恐怖に顔色を染めながら、醜い形相で睨みつけてくる彼を見上げた。
――ニヤ…
『…あんたがホントに足開いてるかどうかなんてどうでもいいの。あんたを汚したい奴は、この学園にはたくさんいるんだから』
「っ…?」
『ああ、ちょうど来たみたいだね。たーっぷり可愛がってもらいなよ』
「ひっ、…ヒッ…っ!」
『っひょー泣いてる顔もヤベェ』
『好きにしていいとか、マジかよ』
『当たり前でしょ。責任は僕がとるから、心も体も、ボロボロになるまでヤっちゃって』
ニヤニヤと、下品な笑みを浮かべて紅葉に近寄ってくる3人の男。移動中に連絡を入れたのだろう。突然の男の登場に、紅葉は顔をひきつらせた。
呼吸も乱れ始め、だがその怯えた様子が男たちをさらに煽る。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!