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ついガッツいてしまい、そして緩く起ちあがらせてしまった自身。椿は妙に納得した表情をしながらもゆっくりと湯船に戻っていき、ごめんなと謝った。
「っ…ぁ…/// (フルフル…)」
「はー…な?ワカチャンと違うて狼さんやろ?やから無防備にしちゃアカンねん」
「(あぅ…)」
(そら、若ちゃんはこ、こんなキス…しない、けど…っ)
「さ、気ィ取り直して背中洗うで。前向いてぇーな」
コクリ、と小さく頷いて背中を向け、そっと唇に手を這わす。この学園にきてからよくキスをされている気がして、でもそれがよく分からない恥ずかしい感情を生み、紅葉はまた顔を赤くするのであった。
(ふぇ…僕、変や…でも…桐の方が、なんか…っ…、…はぅ!///)
(あぁああ早よ治まれ俺のジュニアーッ)
◆
朝チュン、なんて言葉があるけれど、今の紅葉にその意味で使うことなんて出来ないだろう。さて、昨日は色々あったが無事椿に抱きしめられたらまま寝ることが出来た紅葉は、こっそりと腕から抜け出して外にでていた。
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