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ふに、と触れた唇は柔らかく、ほどよい弾力があった。その感触を楽しむように唇を啄み、そして無防備に開かれたままの口内へ舌を差し込み、紅葉のソレを優しく舐めてみる。
ふるりと震え、なんとも悩ましげな表情を見せた紅葉に、椿はさらに口内を犯した。いつの間にか椿は立ち上がり、掴んでいた方の手は恋人のように絡められている。
クチュクチュと卑猥な音がお風呂場に響き、椿の送った唾液がツゥ…っと紅葉の口の端から、顎、そして首を伝って体を流れ落ちていった。
「っ…っ…!ふ、はっ、(ドンドンッ)」
「っは…ん…?」
「はっ、はぁ…っ、ふ…ぁ…」
「うぁメッチャエロい…って、ちゃう!うわ、俺なんちゅー…こと…あー」
(起っとる…そら起つわ。エロくてかわええもん)
息が苦しくなったのか体を叩かれ、椿は最後にチュッとリップ音をたてて唇を離した。ピンクだった頬は赤く染まり、潤んだ瞳は長い睫に隠されていてそれがまたなんともいえない。
吸い付いた唇はほんの少し腫れていて、肌の白さと合間って、壮絶な色気を放っていた。
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