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 イスから少し浮き上がる小さなお尻、捻ったことで生み出されるウエスト。そしていくつものキスマークがついた背中。顔は背中を見ようと後ろを振り返っていて、手は体を支えるためにピン、とイスについている。

 …その格好だけでも、十分色っぽい。

 だがそこにプラスされるのは、今は入浴中ということ。濡れた体は光を浴びてキラキラ光り、火照った頬はピンクに染まる。浴室内にたちこもる湯気がさらに幻想的に演出をしてしまっているのだ。


(っ…あ、アカン!治まれ俺のジュニア…ッ!!)

「っ、ふ…?(んぅー…)」


 分かんない、と尖らせた唇が魅力的!なんて、また理性が飛びかけた椿は慌ててシャワーをひっつかみ、顔に勢いよくお湯を叩きつけた。その突然の行動に驚く紅葉は、体ごとこんどは横に向け、椿の肩に大丈夫かと触れた。

 それは、拷問に近かった。自他共に認める手早い変態な椿の理性なんて、そんなにないのだ。痺れを切らした椿は、その手を掴み、紅葉の唇を己のそれで塞いでしまった。


「っふ…!ふ、はっ…ぁっ、っ…!」

「はっ…ン…」

「は…っ、はふ、ぁ…っ」



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あきゅろす。
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