子供のイジメ
1年、2年のうちはクラスみんなと仲良く遊んでいた。3年生になるとなぜだか女の子の友達の方が多くなり、一緒に連れ回されていた。
紅葉自身それを受け入れていたし、男は男と、女は女でなんていう考えを持っていなかったからまだ良かった。
………が、
『しいなって女みたいだよな』
『女ともだち多いしよーっ』
『おいはなれろよっ、女キンがうつるぜっ?』
4年生になり、新しいクラスに馴染めずにいた紅葉。この年になれば男女の間で境やら相違ができ、距離を置くようにもなる。そんな中、女子と仲良くしている、女の子のような紅葉は異様な存在だったのかもしれない。
男子からのイジメを受けるようになっていたのだ。
「お、女キンなんて持ってないっ」
『そうだよっ、もみじ君は男の子だもんっ』
『だれと仲よくしてもいいじゃないっ』
グッと言い返す紅葉の周りには、やはり女の子が味方をしてくれている。一緒に話して遊んでくれる子たちに、紅葉も仲良くしていたし、まだ誰もいないよりも心強かった。
それでも…イジメというのは、結構堪えるものだ。
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