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「ほな、紅葉チャンの選んだ部屋いこか」

「……は?」

「一緒にいるゆうたやろ?それとも…紅葉チャンは嫌か?俺と寝るん…」

「(フルフル!)…っ、(う・れ・し・いっ)」

「はは、ほな行こーか。あ、エエよなー桐?」

「……チッ、好きにすりゃいいだろうが」


 俺様は関係ねぇ!そう声を張り上げた桐は、足を鳴らして自分の部屋に戻ってしまった。そんな桐に紅葉は何だろうと首を傾げ、椿は大爆笑だ。

 わざとけしかけてみたとこもあるが、あそこまで嫉妬するとは椿も思ってもみなかったのだろう。


(あーおかしい。大体、桐が人を家に呼ぶっちゅーことがもうビックリやもんなぁ…)

(……桐も、椿先輩と一緒にいたかったんかな…)

「まーエエわ。色々話聞かせてぇな?」

「! (コクッ)」


 それからあの海の見える部屋に移動し、2人はベッドの上に座った。そのとき見つけた若葉の写真に、椿は紅葉が抱きついてきた理由を納得し、少しイタズラしてやろうかと思っていた気も失せてしまう。

 壁に背を預け、開いた足の間に紅葉を座らせて。その若葉の代わりになってあげる代償として、椿は休み中のことを色々聞き出した。



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あきゅろす。
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