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 帰りは寄り道せずにすぐ帰り、玄関の外で待っていた若葉に抱きつかれることになる。どうやら心配でずっと外で待っていたようだ。


「もー若ちゃん、しんぱいしすぎなのっ!」

「それだけ大事なんや」

「ぶぅ…これ、おしょーゆ…と…」

「と…?」

「……お、おかし買ってもうたの…」

「ははっ、そないなことか。ご褒美や、気にせんと食べぇ」

「わぁ…ありがとうっ」


 勝手にお菓子を買ってしまったから怒られるかも、なんて本当は帰り道ずっと不安だったのだ。でも怒らなかった若葉にホッとし、頬にキスをしてから2人で家の中に入った。

 紅葉のおかげで今日の肉じゃがを無事作ることが出来たようだ。







 紅葉が通う小学校は3年で一回、クラス替えがある。といってもさすが子供。それをもろともせず、すぐに友達を作ってしまい、みんな新しいクラスでも仲良くやっていた。

 ……紅葉以外は。




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