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 小学2年生、よく外で遊ぶようになった。勉強もみんなについていけてるようで、バカなとこは似なくて良かったと若葉はホッとする。仕事の方も順調…とはいかないが、5年もやってれば下につく人も出るし、事務所内のことだったら若葉が一番詳しくなった。


「っ…アカーン!醤油切れとるやんっ」

「どーしたん、若ちゃん」

「醤油切れとるの忘れとったわ。ちょお買ってくるさかい、お留守番しててや」

「まって!ぼく、ぼくが行くよっ」

「え…いや、1人じゃ危ないやろ…」

「へーきっ。まだお外あかるいしっ、ね?」


 そして3年生。よく家のことも手伝ってくれ、最近じゃ全てのことを1人でやりたがるようになった。その例として、このお使いだ。あまりに過保護に育てすぎて、この年まで1人で行かせたことがない。

 …が、逆に紅葉からすると友達と遊んでるときにちょーっとスーパーへ寄る、何てことはよくあることなのだ。ニッコリと笑う紅葉に笑顔負けし、若葉はお金を渡して紅葉を心配そうに見送った。


(ゆ、誘拐とかされへんよなぁ…っ)



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あきゅろす。
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