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「はいはい、騒ぎたいなら騒ぐ。怖いなら静かに待ってようねー中途半端って三葉きらぁい」

『な、永井様ーっ』
『かっこいいですぅ!』

(ハーちゃん凄い…っ)


 抱かれたいランキング第3位は、中等部で生徒会長を務めるほど人気だった蓮見。恐れられていてもやはりファンはいるらしく、無表情でステージに向かう蓮見に、何人かが勇気を出して声をかけていた。

 可愛いもの大好き蓮見…だが、それは内緒にしているので顔に出せないのが悲しいところだろう。


「永井、一言お願いね」

「………どう、も」

「ん、じゃあこっち…そっちは抱きたいの方だからこーっち!紅葉がいるからってダメだよっ」

「………チッ」


 その舌打ちがマイクに拾われなかっただけありがたいだろう。

 一言述べて紅葉のもとへ行こうとした蓮見の腕を三葉が掴み、彼らとは逆の方へ立たせた。そんな様子を紅葉は笑いながら見つめ、それに気づいた蓮見にヒラヒラと手を振る。


 ……さて、そんな紅葉に何人かが勇気があるなと感心している間に、第2位の発表だ。



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