4
「んじゃ、気を取り直して2位や!ドラムロールッ」
──ドゥルルルル…ジャン!
「これはもう宿命やな、1ーA、神崎あっやめチャーン。カモーン」
「……はぁ…もう、いや…」
「っ、っ…(アワアワ)」
「ごめん、いってくるね。…多分、すぐ会えるよ…」
あはは…とかわいた笑いをしながら菖蒲はステージに向かっていく。その意味を紅葉は理解出来ぬまま頑張って、と菖蒲にエールを送り、ステージの上で挨拶をする彼をキラキラとした目で見ていた。
(でも、アヤちゃんにはギューッてしてもらった方がええと思うんだけどなぁ…)
ホッとするし。なんて思ってみるあたり、やはり紅葉はこのランキングを理解していない。
「えー続いては1位やっ。予想はついとるんとちゃうー?」
──ザワッ
「ほなここまで来てもらいまひょ。同じく1ーA、色んな意味で注目を集めとる椎名紅葉チャンやーっ!」
『『うぉおおーっ!』』
『『イヤーッ!!』』
「っ…!っ、ぁ…っ!!」
「わ…大丈、夫?」
(び、ビックリした…ぁ)
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!