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先生たちも休憩
 小さくだが揺らされる手に菖蒲は少し驚いていたが、こちらもふふっと綺麗な笑顔を浮かべ、手を振りほどくことはなかった…。







【腕、ダルいね】


 自分たちの当番が終わり、真っ先に紅葉が打った言葉はこれだった。確かに2日間、一日中ではないにしろマッサージをし続けた腕はダルく重く、菖蒲も終わったことにホッとしていたところだ。

 だからその言葉を受け、菖蒲は保健室にいって湿布をもらおうと提案した。紅葉もそれに頷き、今向かっているところだ。


「……あ、でも紅葉半袖だから…気にならない?」

「ぁ…っ、(うーん)」


 自分の腕を見つめて、コテンと首を傾げて悩む。確かに目立つし、ヘタしたら臭いといわれるかも…。そう考えた紅葉は、集まるときは外すから、それまで休んでいたいと菖蒲に伝えた。

 菖蒲もその案にのる。


──コンコン

「失礼します。湿布下さ…あれ、先生」

「おっ、神崎に椎名じゃないか!どうした、どこか具合悪いのか?」



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