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 可愛らしい男の子が3人、ようやく街に向け、部屋の前から移動を始めた。もちろん真ん中は紅葉、左に一葉、右に三葉がつき、ちゃっかり手を握っている。

 休みということもあってたくさんの生徒に目撃されたが、さすがに罵声は飛ばなかった。…下品な言葉は耳を塞ぎたくなるほど飛び交っていたが。


「……あのさ、どーしてVネックの買ったの?」

「……?」

「や、可愛いんだけど…うーん、なんか違うような…」

「あ、それ一葉もちょっと思ったよ」

「でしょっ?服って紅葉が自分で選んだの?」

「(フルフル)」


 車に乗りながら一葉たちに問われ、紅葉は少し悲しそうな顔で首を横に振った。もちろん服を見ていた2人はそんな紅葉の表情には気づかなかったが、紅葉は服を買うときの若葉を思い出してしまう。


【…綺麗な鎖骨してるから、出した方がいいよ、っていってました】

「確かに綺麗だよねっ!でもそこは隠しとこーよ」

「……?」

「「襲われちゃうよ?」」

「…っ、?」


((あ、そういう話理解してなさそう…))



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