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 七分のズボンは紅葉のふくらはぎの細さを強調し、また、その下の足首あたりの白さも強調している。

 上はインナーに白のV字Tシャツを、羽織るようにして薄ピンクのものを着ていた。足元は可愛らしく花のついたサンダルだ。


「なんかなんかっ、なんだろ、何かを主張した服じゃないのに紅葉の可愛さが増してるよねっ」

「うーん…あ、髪の毛じゃないかなっ」

「! (コクコクッ)」

「え?…あ、ほんとだー。いつもよりフワフワしてる」


 すぐに抱き締めたため気づかなかったが、よく見れば髪がちゃんとセットされているのだ。いつもは時折毛が跳ねてるだけのそれが、今は分け目まで変えてフワリと仕上がっている。…ちなみにだが、蓮見作だ。

 それがいつもより可愛く見せ、そしてどこか大人っぽくも見せていた。といっても、男らしさは皆無なのだが。


──カチカチ、


【お二人も可愛いですっ】

「んーもうっ、よく分かってる紅葉!」

「ふふ、いこっか」

「よーし、ケータイ目指してしゅっぱーつ!」

「(おーっ)」



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あきゅろす。
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