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「ちょ、それはマズいですって…」

「………人、たくさん……見る。危な…い」

「俺様と来りゃすぐ食えるぜ?待たなくていいんだ」

「(どうして?)」


 後ろから蓮見に抱き締められながら、菖蒲に口パクで聞いてみる。するとちゃんと伝わったのか、生徒会には別で専用の席があるんだと教えてくれた。

 それは寮と学校どちらにもある、生徒会だけのために作られた専用のスペース。その席に座ることも近づくことも禁じられ、近づいてみようものなら親衛隊からの裁きが下る、絶対領域なのだ。


「っ…(フルフル!)」

「……あ゙?」

「っ、ぁ…」
【僕、生徒会じゃないです】

「テメェ、俺様をバカにしてんのか?それくれぇいわれなくても分かってるんだよ」

「あのね、生徒会に呼ばれた子は座ってもいいことはいいんだ…」


(でも、無事だった子がいたためし、ないんだよね…)


 中等部のときから生徒会に関わってきた菖蒲は、嫌というほど色んな子の悲惨な結末を見てきた。いつだったか、面白半分で招いた子が、次の日の放課後には精神科へ入院することになったという事例もある。



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あきゅろす。
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