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また生徒会室 7
 まるでその声が聞こえてきそうなほど元気よく手を合わせ、紅葉は一口パクリと食べた。口の中に広がる生クリームの甘みに、ふわっとしていて、でもしっとりもしているきめ細やかなスポンジ。

 紅葉は手足をバタつかせ、その美味しさに悶えるような仕草を見せた。


「(ふにゃ…ぁ)」

「……クッ、だらしねー顔」

「……(む、)」

「えー可愛いじゃん」
「そうだよ、凄く可愛い」

「どこがだよ。…口の端にクリームつけて、ダッセェな」


 ハンッと鼻で笑う桐に指摘され、紅葉は慌てて口元へ手を伸ばした。だがそれよりも先に口の端に何かが当たり、少しズレてから離れていく。


──ペロッ


「……ン、あめぇ…」

「っ…っ…!///」

「ぶっ…ははは!アカンッ、あの桐が人のもんとったるとかっ…クク、さっすが紅葉チャンや!」

「あ゙あ?」

(うー…自分でとれたんにぃっ!)


 チュパっと自分の親指を舐める桐を見て、紅葉は一瞬にして顔を赤くした。別に初めてというわけでもないその行為なのに、桐がやるとどこか色気がある。



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