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 大きな手で、髪をかき混ぜるようにグシャッと撫でられるのが。はにかんだような笑顔で若葉に抱きつき、もっともっとと頭を押し付けた。それを受け止めながらもう一度撫で、再びご飯の準備をする。もう野菜だってお肉だって食べれるのだ。

 そんな今日のメニューは若葉特製のオムライス。中のご飯はケチャップが偏っていたりとまだらで、上に乗っかっている卵は端っこが少し焦げている。これでも上達した方だ。


「……っし、紅葉ついてきぃ」

「う、ぅー」

「ほれ、ワイの足の間に座りぃ。ちゃう、机の方向くんや」

「あいっ!わかちゃ、すわりぃっ」

「……若葉やゆうてるやろ」

「わかちゃ?」


 あぐらをかいた足の間に座らせ、名前を訂正しながらスプーンで一口食べさせる。自分でももうスプーンを使い出しているのだが、甘やかしたくなってしまうのだろう、結局若葉が食べさせているのだ。

 そして紅葉が口を動かす間に、自分も一口二口と食べる。この繰り返しだ。


「うまいか?」

「う、まぃ」

「……美味しいか?」

「ぅ?お、しいっ!」


(はぁ…言葉使いも気をつけなあかんのか…)




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あきゅろす。
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