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双子!?
 普通の教室よりも広いそこは、家具の一つ一つが高いもので揃えられてることが、知識のない紅葉でも分かる。部屋の隅には高そうな壷、今座っているソファーもフカフカで、あちら側のは立派な革のものだ。

 奥にはさらに部屋があるらしく、ドアが2つついていた。そして真ん中に置かれた各自の机。たくさんの書類が乗っていても十分な大きさのそれに、紅葉はやはり唖然とするばかりだ。


「うっわ可愛いー!見て一葉っ、ちっちゃくてぷにぷにーっ」

「っ…!?」
(な、ななっ何や!? 人!?)

「ねぇ君名前は?編入生だっけ?菖蒲と一緒にいるってことは一年だよね?身長いくつ?」

「っ…ぁ…」


 突然抱きついて、頬をグリグリしてきたその人。顔すらまともに見えないまま矢継ぎ早に質問をしてきて、紅葉はどうしたものかとただ手をさまよわせた。

 …と、そんなところへ天使の声が。


「こら三葉、困ってるでしょ。質問も一気に聞きすぎなの」

「あ…ごめーん」

(え…同じ顔…)


「ごめんね。一葉は、江藤一葉、書記だよ」

「同じく江藤三葉、会計してまーす」


 ついでにいうと三つ子でーすといわれ、紅葉は興味深そうに2人を見た。



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