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「この俺様に担いでもらえるなんて光栄なことなんだぜ?」

「……」

「……おい、何かいえ。俺様がバカみたいだろ」


(喋れへん、のに…)

「あ゙ー…しまった、声出ねぇのか。めんどくせぇな……ま、いっか」


 めんどくさいならほっといてくれ、とは思ったものの、やはり喋れないため何もいえず頭に血が上ってきた体勢を手でなんとかしながら、紅葉は大人しく連れていかれることになった。

 その様子はクラスの人にしか見られていないが、噂が広まるのは時間の問題だろう。


──ガチャ

「連れてきたぜ」

「お、……って人浚いやん」

「あ゙?いーんだよ、俺様は何しても、な」


 そういって桐はソファーへ紅葉をおろした。優しく、ではなく乱暴にだったため、紅葉の息が詰まる。


「ちょお、こないな体に乱暴やなー…大丈夫か?」

「っ…(コク…)」

「はは、そら良かった。ようこそ生徒会室へ。…俺のこと覚えとる?」

「(コクリ)」

「良かったわーお兄さん嬉しいわ」


 チュッと頬にキスをし、椿は紅葉から離れた。そのおかげでようやく見ることの出来た生徒会室に、紅葉は呆れたように口をポカンと開けた。



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あきゅろす。
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