9 え、え、ホントになんなわけ!? ちょっと人が考え事してる間に、両脇にT-cardsの2人が鼻を押さえて倒れてた。 ……オレ、知らないうちに攻撃してたのか?なんか、…末期。 「……チョウ、どうしたボーッとして」 「カイ…ねぇカイ、オレってさ…役にたってる?」 「なんだいきなり…変なこと考えるな、あぶねぇぞ」 「うん、分かってる」 グシャッと頭を撫でられてまだ立っている人たちを倒していく。 こういうとき、やっぱり幹部かどうかで力の差がハッキリしてくるらしくて、しばらくすれば立ってるのは幹部だけになるんだ。 「うわ…カイ、見てよあれ」 「あ?……何してんだあいつら…」 「っ、まだまだ…ッス…!」 「てめ、も…倒れろ…っ」 「学園ドラマ見てるみたい」 シロが殴って、ジャックが殴り返す。ただ2人とももうボロボロで、立ってるのもやっとという感じだ。 パンチにも力は入ってないに等しい。 ………あ、倒れた。 それも2人同時に。 「……チッ、バカかアイツは…」 「お?逃げんのか、レイジ」 「……うぜぇ」 [*前へ][次へ#] [戻る] |