2ー9
「んだてめぇ…ニヤニヤしやがって」
「へ?ぁ…いや、そんなしてたか?」
「……え、さぁ…?」
どうだろう、
そう思って弘樹の顔を見ていたら、辰巳に机の向こうからおでこを叩かれた。
地味に痛いし、何でかもっと不機嫌になった…。
オレが、何かしてしまった…?
そう思っただけでテンションが一気に落ちてしまい、嫌な気持ちになる。
そういうところは弱いままだ。
「………はぁ、瑛太」
「え…、」
「あれ、ちょ、怜治さんあれ見て下さいっ!」
「あ゙?」
「colorsの灰狼がいるッス!ほらあそこっ」
「………あ、」
ため息をついた辰巳に呼ばれたと思ったら、オレとしてはもう聞き慣れた、キンッと耳にくる元気な声が聞こえてきた。
キャアキャア騒がしい人たちの中から姿を現した2人、
族潰しのレイジとシロだ。
マズい…よね、コレ。
「………編入してきたってのはマジだったのか」
「何でコイツがここにいんだよ…」
「それはこっちのセリフッスよ!怜治さん、やっちゃいましょう!」
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