[携帯モード] [URL送信]
26


「………誰に、だ?」


「え?…あ、友達に…心配してるだろうし…」


「ふーん…それってもしかしてよく話してくれた奴?」


「うん。あっ、クラスも同じだから、後で紹介するね」


「……そりゃどーもご丁寧に」


「……?」



え…何で辰巳、機嫌悪くなってるの?
あれっ、オレなんかいったっけ……いや、いってないな。メールしただけだし。



……ああ、食事中に失礼だったかも。

オレはそう結論づけて打って送信したあと、電源を消した。



「そういえば…辰巳(たち)は理事長にどこまで聞いたの?」


「ここの特徴とカードキーの利用について。あとはケンカすんなってとこだな」


「ああ…じゃあ聞いた?T-cardsと族潰しのこと…」


「…………は?」


「……えっ?」



何いってんだお前、
そんな目で見られた。これは…聞いてない、な。

編入生ってことで辰巳が来たのはすぐバレるだろうけど…まさかあの理事長が黙ってるなんて。



「そういや金鶴さんが何か話そうとして…桃豹さんが止めてたな…」


「そ、そうなんだ…」


「……で、どういう意味だ、それは」


「あ、えっと…」




[*前へ][次へ#]

26/63ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!