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授業中ということもあっつ静かな廊下を2人(4人) で歩き、どうしてここに来たのかを聞いた。
オレの知らないとこでそんな事があったっていうのにはビックリしたけど、そう考えるとそういうことのないココは凄いと思う。
さすが理事長。
さすが…母様が閉じ込めるだけある。
あーやめやめ。
せっかく辰巳に会えたんだから、今は辰巳のことを考えようっと。
◆
「それで最後、ここが学園側の食堂」
「……広っ!」
「え、そうかな…」
「ああ…やっぱ瑛太、こっちの奴だな」
「……えっ…あ、そんなことっ。ただ慣れちゃってて、っ…そんなこというなよ…」
「悪い悪い。変な意味じゃねぇんだ、気にするな」
「………イジワル」
敬遠されたかと思った。
やっぱり金持ちの息子だな、って。
そんな風に思ったことに気づいたのか、辰巳はオレの頭を何もいわずに撫でた。
そしてそのまま適当な席に座り、注文の仕方を教えてくれという。
幸い、授業がまだ終わってないから人はいない。
……あ、弘樹にメールしとこう。
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