[携帯モード] [URL送信]
24


「どうして返して来ねぇんだよ」


「っ…だって、辰巳教えてくれなかったじゃん!学校辞めたってアイツ…紫烏に聞いて、オレ…ッ」


「あー…そういうことか」


「そんな簡単なことじゃないっ!土曜日来てくれなかったし…オレ、オレ…」



っ…最悪、また変な方にしか考えてない。
抱き締められてて良かった…もう目元から溢れ出てきてる。



「大丈夫だ、俺が瑛太を手放すわけねぇだろ?それに…全部が落ち着いてからちゃんというつもりだった」


「ぐすっ…ホントかよっ」


「ホントだ。おら、泣くな…んで、ちゃんと顔見せてくれ」


「え…あ、ぁ、でもオレ、ここではバレてなくて…っ」


「んなもん、もういいだろ。オレはお前の目が見てたいんだ」

「っ──///」



うわ、この人サラリと恥ずかしいこといったよ。

でも…嫌じゃない。
グイッと目元の涙を拭って顔をあげた。



………あ、てかゴムとかピン、持ってない。



「……そりゃそうか…じゃあ明日からはしとけよ?」


「うん…あ、案内だよね?それしながらちゃんと辰巳も説明してよね」


「ああ、それがよ…」



((これ…俺ら忘れられてるよな?))




[*前へ][次へ#]

24/63ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!