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学校を辞めたって聞いて、
それを教えてくれなかったことにショックを受けたのに!
何でこの人はここにいるんだよっ!
いっぱいいっぱい悩んだのに、
何でここの制服着て、
こんなとこに…っ!
「はーいそこまでにゃ。いいたいことは後。今は一夜の話を聞いてあげてにゃ」
「えっ…ぁ、あ、申し訳ありません。オレ…」
「あっはは、気にしてないし、んな畏まんなくていいのに」
「あ…でも、理事長ですし…」
「……まぁ、不本意ながら。ってそうじゃなくて、今日君を呼んだのは、この子たちに学園の案内をしてほしくてね」
「オレが、ですか?生徒会じゃなくて…」
「いきなり彼らとじゃ何があるか分からないし、それに…知らない仲じゃないだろう?」
適任だと思ったんだ、理事長は笑顔でそういってくれた。
学園の案内にオレが適任だと、オレを必要としてくれた…。
それが嬉しくて、
よく考えたらこれからは毎日辰巳と一緒だ、と更に嬉しくなって、
子供みたいな元気な返事をしてしまった。
………うっ、笑われてしまった…。
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