18
「夜分遅くに失礼にゃ」
「柳川、さん…」
「にゃー堅っ苦しい!奈緒でいいにゃ」
「え…あの、奈緒さんはどうしてこちらに…?」
「理事長からの伝言にゃ」
柳川奈緒さん。
ピンクの髪と猫のような言葉という不思議な人だけど、理事長がとても頼りにしている秘書さん。
……初代colorsの、副総長さん。
「明日は教室に行く前に理事長室へ来てくれ…とのことにゃ」
「えっ…明日、オレがですか?」
「もちろんにゃ!……あ、変なことじゃにゃいから安心してにぇー」
「は、はい…っ」
り、理事長に呼ばれた…っ!?
それもわざわざ奈緒さんがここに来てまで伝えるほどの……それだけの用事ってこと…?
安心してといわれても、
しきれない。
隣にいる弘樹だって、
さっきから動かない。
「うんうん、伝えたからにぇー」
──パタン…
「っ……うおー間近で見ちまった!」
「うわ…なんか緊張した…」
「何やらかしたんだよエーター…」
「し、知らないよ…オレなんかしちゃったのかな…」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!