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真っ暗な中1人でゲームをする弘樹を想像して、ついクスクス笑ってしまった。
そしたら笑うなよーなんていいながら背中叩いてきて。
これ、地味に痛いんだよね…。
……なんて、前のオレからは考えられないほど今は毎日が楽しい。
辰巳たちに会いに行くことも、
弘樹とバカみたいにゲームに熱中することも。
「うぁ゙、ヤベッ!ボーッとしてねぇで助けろよなっ」
「………あー…自分命だから」
「ひでぇ!」
「うわっ、ちょ…っ、…………あー」
「……ゲームオーバー」
うわーなんか悔しい。
たとえゲームでも負けるとか嫌だし。
よし、もう一回!
「次は作戦たててみような」
「ちぇ、力で押せばいーのに」
◆
──ザワッ
「……なんか、今日騒がしいね」
「なー。…ちょっと聞いてくるからエータは席とっててくれよ」
「あ、うん」
ある日のお昼、いつものように学食へ来たオレら。
どっちも料理!っていう料理が出来ないからいつも食堂か購買で、ほとんど2人で食べてる。
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