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その場その場、相手によって…だ。ああ、あと、その日の体調や気分によってか?



「……よし、よろしく、クイーン」


「ええ、こちらこそ」



2人で挑発するような笑みを見せ、……見せ、動かない。
どっちもいきなり突っ込むタイプじゃねぇからか…。



「おいクイーン、さっさと行け!…いや、ケガはさせんなよっ」

「はぁ…どっちの味方ですかあなたは」


「っ、…はっ!」


「……っく、ふふ、見逃してくれないんだね」


「当たり前…っ」



キングがバカなことをいって出来た少しの隙に、距離を詰めて右足を蹴り出す瑛太。
それをギリギリのところでかわし、体勢を整えるクイーン。

瑛太がそれを追いかけるように体をひねり、右肘を打ち込もうとする。
そうだ、それでいい。



「っ…な、んで…弘樹、だった、んだ?」


「なに…っ、いきなり…!」


「気にな、たからっ」



攻めて交わして守って外して。
その繰り返しをしながら瑛太はクイーンと話をし出した。

ここからじゃよく聞こえねーが、2人して前田の方を見たことから、アイツ関係の話なんだろう。



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