１８
「弘樹はオレの応援してくれるの？こっちにいるけど…」
「……い、いやぁ…」
「別にいいよ、クイーンを応援しても。…オレにはカイがいるしね」
「なっ、ヒデー！知らねーぞ、あっち応援しちまうぞっ!？」
「……ははっ、そこは弘樹の好きにしてよ。オレは何もいえない、ただ全力でやるだけ」
「その余裕、ぶち壊してあげますよ」
……あ、相手を煽っちゃったみたいだ。つか、弘樹がずっとオレのそばにいる時点で、もう相手はキレてるだろうしね。
弘樹を見れば、どうすればいいか分かんないという顔でオロオロしてるし、辰巳は困ったようにクイーンを見てるし。
仕方ないなぁ…。
「弘樹、ジャックと一緒にいて。そこで、自分が思った方を応援しててよ」
「っ…分かった。ケガ、すんなよ!？」
「うん、オレもバカじゃないから」
「よーし、じゃあ前哨戦として黒蝶vsクイーン！前に出てくれっ」
いよいよだ。
弘樹には悪いけど、これはオレ自身のためにするケンカ、勝負だ。
勝っても負けても悔いの残らないよう、自分の力を試すように全力でやってみよう。
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