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これも本音。
ねぇ辰巳、オレはアンタに逃げることも大事な選択肢だって教えてもらった。
だから勝てないと思ったものは、避けるかみんなで何とかしてきたし、恥だとも思ってない。
でも、クイーンとなら出来る、そう思えたんだ。
辰巳はオレのために戦ってくれる。……いや、もしかしたら自分のためなのかな?そうだとしたらもっと嬉しいんだけど。
…だから、さ…オレも自分のために戦ってみたいんだよ。
「っあ゙ーいいね、これぞ青春って感じだ!よし、俺が仲介役をするっ」
「……ジャックで大丈夫なのか…?」
「任せろ!俺はちゃーんと公平にやってやる!そして感動してみてぇっ」
「よし、分かった。今度の休みに街で会おう」
(え゙ぇ゙ー俺の意見総ムシ!?)
何だかわけの分からないことになっちゃったけど、こんな風にバカをやれるのも学生のうちだけなんだろうか?
ああホント、学校がこんなに楽しいものだとは思わなかったよ、辰巳。
本当に、
本当に本当にありがとう。
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