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「……でも、ここにいていいのかな…敵地に乗り込んでる気分」


「いうな、考えねぇようにしてたんだ」


「ぅ、ごめん…」


「じゃあこう思えばいいよ。生徒会の、…弘樹君の恋人の "棗美鶴" に呼ばれた、ってね」


「こここ、恋人とかいってんじゃねぇよっ」


「弘樹…今更照れなくていいよ。ヤった時点でそうなんだって分かってたから」


「っ…!」



料理を頼んで来るまでの間、クイーンは凄く嬉しそうに自分たちの話をしていた。

もちろんこれはクイーンの一目惚れから始まり、俺たちも知っているようにアタックを続け、多分それに弘樹は少しずつ惹かれていたんだ。


オレが辰巳と一緒にいすぎたせいもあるんだろうけど。
結局のところ、弘樹をよく1人にしちゃってて、その間よくクイーンが一緒にいてくれたらしいから。



「……ごめん、弘樹…結局はオレ、自分のことばかりで…」


「へ?どーしたんだよいきなり。俺別に気にしてねーけど?」


「そうだよ。おかげで僕は弘樹君により近づくことが出来て…最後は、ね?」


「「っ──///」」


「おい、2人して赤くなってんじゃねぇよ」


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あきゅろす。
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