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そりゃあさ、こうやって前髪をあげるのも久しぶりなんだけど…そんなにおでこに特徴あんのかな。
それはオレも気づかなかった。
「……じゃ、やりなおすか?」
「っ…アンタがしたいなら…」
「ホント、素直じゃね、」
「あ゙ぁーエータ!タッツー!助けてくれぇえ!!」
「……弘樹?」
「……チッ」
ああ、そんなあからさまな舌打ち。確かにキスの邪魔されたけどさ…その、こんなとこでしようとしてた方が悪いんだし。
あとで、オレからしてみてもいいかな…じゃないや。
弘樹だよ弘樹。
声がした方を振り返ったら、クイーンにお姫様抱っこされてる弘樹がこっちに向かって、助けを求めていた。
笑顔のクイーンと顔が真っ赤の弘樹。…2人の身長差ってそんなになかったはずだけど…?
「……ただいま、弘樹」
「え?あ、お帰りー…じゃねぇよ助けてくれ死ぬ!」
「む…ちょっとクイーン、弘樹の嫌がることすんなよ」
「でも腰が痛くて歩けないっていうし、ご飯食べに行きたいっていうんだ」
「……弘樹、どんまい」
「あ゙ぁああーっ!」
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