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「あいつらもついにか…」


「うわー…オレ、どんな顔して弘樹と会えばいいんだろ…」


「……普通でいいだろ」


「えーでもさぁ…っ」


「俺らんときも普通にしてくれただろ。気にすんな」


「……そっか。それもそうだね」



そんなこと一々気にしてたらこの学園ではやっていけないしな。

そう思ったらなんかスッキリして、辰巳と一緒に2人きりの午後をゆっくり過ごすことが出来た。
サボリの癖にとか関係ないしね。


……だってオレは、辰巳がいるなら何をしてても迷わず彼のもとへ行くよ。

だから、そのときは、
手を差し伸べてくれますか…?







──きゅるっ


「……ぅ…///」


「クッ…そろそろメシ、いくか」


「う、うん…あはは、ハズ…」


「可愛いじゃねぇか。ほら」



差し出された手に、お腹を押さえていた手を重ねる。
すると辰巳の指がスルスルと動いて、オレの指に絡まってくるんだ。


恋人繋ぎ。
恥ずかしくて、暖かくて、嬉しいもの。オレはそれを受け入れる。

振りほどくことなんてもったい無さ過ぎてムリ。



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