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それから持ってきてくれた水を飲み、オレも腰がダルいのをガマンして着替え、学園に戻ることになった。
……ただ、オレ1人の力じゃ立っていることが物凄くツラくて、結果的に辰巳に腰を支えられたままホテル内を歩くという、最悪の状態だったんだけれど。
◆
──ガチャ…ッ
「ただい、まぁ…」
ようやく帰ってこれた自分の部屋。昨日はクリスマスで休みだったけれど、今日は学校がある。
だから返事がなくて当たり前だけど、つい声に出してしまったそれに辰巳がククッと笑った。
「なんだよ…」
「いや?おかえり、瑛太」
「ん……」
「……あれ?もう帰ってきたの?意外と早かったなぁ」
…………………、
「「く、クイーン!?」」
え、なんで?
なんでナチュラルに上半身裸でバスルームから出てくるの!?
軽くパニックになってしまい、辰巳と2人、玄関先で立ち尽くしてしまった。
ああ…意外と筋肉ついてるんだな。目も黒のままだし、濡れた髪もなんか…。
全体的に、フェロモンみたいのが出てる?
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