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「ん…っ、ぅー…」
「………クク…ッ」
「ふぅ…?……ぇ、えっ!?」
「ああ、起きちまったか…はよ、瑛太」
「ぅあ、お…はよう」
おはようございます皆さん、
高見澤瑛太です。
……うん、髪…っていうか頭全体に少し違和感があって、でも暖かかったからそれにすり寄ったんだ。
そしたら上から押し殺したような笑い声。不思議に思ってそっちを見たら、すぐ間近に辰巳の顔。
そりゃもう、ビックリして逆に動けなくなっちゃったし。
「うぁっ…ヤダ、も…っ」
「んぁ?どうした?」
「だって、近っ…裸じゃん…!」
「……ああ、照れてんのか?ははっ」
笑い事じゃないっ!
だって、その…昨日のままだから裸で抱き合ってるんだ。
逞しい胸板も、
絡まりあってる4本の足も、
……アソコ、も…。
「ぅー…」
「わりぃわりぃ。今水持ってきてやるから、もう少し待ってな」
「………あり、がとう」
布団から出て行くときは、反射的に目を瞑っちゃったけど。
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