2ー30 *
信じられないことに始めは舌で、次第に指が埋まり始め、今では前立腺をしつこいぐらいに攻めて指を増やしてくる。
「あっ、あっン、死ぬ…っ、苦し、やぁぁッ」
「ハ…ッ、瑛太…」
「っああ!ン、ぁ、あっ、あー…っ、やらっ」
グチュグチュと辰巳の唾液やオレの腸液がヤラシイ音をたてる。
オレがどんなに呼んでも、辰巳はそこを一点に見つめて、たまにオレの名前を呼ぶだけだ。
……そう、なんか…余裕がなさそうに見える…?
もしそうだったら嬉しい。
ああ、でも…オレを見てほしいと思うのは、ワガママだろうか…?
「っ…っみ、辰巳ぃ…!」
「……っ、あ…?」
「ふぁ…ぁ、も、ソコいいから…ンッ…キて?ちゃんと…オレを見て…っ」
「あ…わ、るい…お前を前にすると、マジ余裕がなくなるんだ…」
「ん…それは、嬉し…。でも、でもっ…オレの声も、聞いてよ……っあンッ!?」
情けない顔をした辰巳に、オレも少し泣きそうになった。
けれどチュポンと突然引き抜かれた指に感じてしまい、はしたなく声を出す。
辰巳が、可愛いから抑えるなといってくれた、とても恥ずかしい声を。
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