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2ー26
これ、あとから弘樹にコッソリ聞いちゃったんだけど、クイーンがわざわざオレたちのために用意してくれたらしい。

…てか、弘樹と2人きりになりたいからオレたちを追い出した、みたいな?


ま、おかげでいい思いをさせてもらうことになるんだけれど。



「美味しいね」


「ああ…つかやっぱ瑛太、マナーいいわな」


「……そう?」


「すっげぇ綺麗に使いこなしてる。はは、俺も覚えねぇとな」


「別に覚えなくてもいいんじゃ…」


「……それじゃ、お前の家族とメシ食うことになったとき、瑛太に恥じかかせんだろ」


「………っ!?」



今、ナチュラルに物凄いこといったよね?

なんて返していいか分からなくて、結局何もいわなかったけど…辰巳が凄く優しい目で見てたのは気づいた。


それから時間をかけてコース料理を食べ、未成年だけどちょっとお酒も飲んで、ケーキも食べた。

ここまでくれば次はアレだよね…。……よしっ。



「あ、「そうだ、瑛太に渡したいものがあるんだ」…え?」


「これなんだが…」


「ちょ、ちょっと待って!…オレからもある…んだけど…」


「………え、」


「っ…これ!」



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